家族ではじめる終活
毎日寒いですね、二十四節気ではまさに寒さの本番、大寒(1月20日〜2月3日頃)を迎えます。さて、皆様このお正月はどのように過ごされましたか。家族や親族、友人たちと楽しいひと時を過ごしたり、のんびりと自由な自分時間を満喫したり、いろいろなスタイルがあったと思います。もしかしたら、ご家族で終活のお話をされたという方もいらっしゃるのでは。遠く離れて暮らす家族が集まる機会に、高齢になった親の終活について話をする。実はこれがなかなか話を切り出せないという場合が多いのです。
きっと多くの方がリアルに考えたくないし、できれば避けて通りたいことのひとつかもしれません。しかし親が亡くなるとその悲しみに浸る間もなく、本当にさまざまなことに決断を迫られます。その度に、「どうしよう!?」と天国の親に頼りたくなるかもしれません。また、親の銀行口座は凍結をされますから、葬儀の費用の問題も出てきます。「話しにくいから、このことに向き合わなかった。親ときちんと話をしておけば良かった」と思う方は、実際にたくさんいらっしゃいます。
そうならないために、後悔しないために、今できることを始めてみませんか。 今年はもうお正月が過ぎてしまいましたが、家族が集まる機会はたくさんありますよね。春のお彼岸に皆でお墓参りに行ってみたり、ゴールデンウィークやお盆など季節の行事、親の誕生日や結婚記念日など祝う場はたくさんあります。
突然、あらたまって終活の話をするのはお互いにストレスが生まれますし、やはり日頃からコミュニケーションをとることはとても大切だと思います。遠く離れて暮らし、なかなか会えないといっても、お誕生日になったら「おめでとう」と伝える関係でありたいもの。もし、照れ臭くて言えないというのなら、それは私たちが超えるべきハードルかもしれません。
家族が集まったら、昔の懐かしいアルバムを広げて見てみましょう。親の家にはきっと昔のアルバムや古い写真がたくさんあることでしょう。黄ばんで汚れていても味わい深いものです。若かりし頃の両親の写真が出てきたら、出会ったエピソードを聞いてみませんか。気恥ずかしくてイヤだなあ、なんて言わないで。孫たちからしてみたら、おじいちゃんおばちゃんの微笑ましい話だと思いますよ。
また、高齢になると手の届かない場所が増え、日常の何気ない動作にも不便が生じているはず。そのことに気づくためにも親と一緒に食事を作ってみたり、家の片付けをしてみてはいかがでしょうか。(あぁ、昔だったらヒョイと簡単にできたことなのに、今は難しくなってしまったのだなあ)と私たちが気づことがたくさんあるはず。
親の老いを見て悲しい気持ちになるかもしれません。でも子どもだった私たちを守ってくれた親です。今度は私たちが親を守ってあげたい、そう思います。こうした気持ちの延長線上に「これからの話」があるのかなと思いますが、いかがですか。
たとえば、私たちの身の回りの友人や知人たちの経験談があれば、その話を親にしてみてはいかがでしょうか。話をする私たち側も、身近で親近感があるので話しやすいと思います。 そしてもし、終活のことに関心を持ち、向き合ってくれたら、エンディングノートを書くことをおすすめしてみては。エンディングノートは事務的なことだけではなく、思い出を書くページもたくさんあります。心の整理になりますから、とても有意義な行動だと思います。
大切な親にはずっと健康でいてほしい。そう願うのは誰もが同じ。でも、未来は誰もわからない。いつ、何が起こるかわからないのです。不謹慎だから嫌だし、言い出せないと思わずに、いざという時のために、大切な親だからこそ、これからの話をしていく準備が必要なのではないでしょうか。






