対話が生まれるエンディングノート
エンディングノートは、終活の計画と実践、および確定事項を記録するものです。
なじみのない和製英語ですが、「終末期に備える覚書」といえば必要性がはっきりします。
終活を進めるなかで、整理したこと、決めたことを書き込んでいくノートです。
分類項目ごとに、実行したこと、決定事項を書き込みます。
終活は、自分自身の考えや希望を確認しながら、できれば家族や親しい人と話し合って進めたいものです。その経過をメモして残すことで、家族の間の対話の基礎ができます。
自分の望む終末期の過ごし方や葬儀・法事や納骨、財産処理などについて、伝言ではなく、家族との合意事項として文字にしておけば、先にいって、医療・介護チームや弁護士・司法書士などが加わる場合があっても、自分も家族もしっかり意見を言えます。
注意したいのは、エンディングノートには、貴重品の保管場所やパスワードなど秘密の情報は書かないこと。別のところに保管します。相続のような法的事項も、別に遺言書を準備します。
「自分の気持ちを伝える」のもエンディングノートの役割です。
家族や親しい人との思い出、生活を共にしたペットとのエピソード。
自分の生涯を振り返る自分史や、家系の歴史。
面と向かって語るのは照れくさくても、愛する人たちに贈る言葉を記します。
さて、エンディングノートはどんな形のものがよいでしょうか。
ノート派とファイル派に分かれるようです。
一冊のノート(帳面)に自分の手で書き込むと、考えが深まり、記憶にも残ります。
手元に置いていつでも開けるので、自分の分身のように寄り添ってくれます。
市販のエンディングノートは種類が豊富ですが、ふつうのノートに項目ごとにインデックスを付ける手づくりもよいものです。
項目別にクリアファイルか大判封筒を数枚用意して、関係書類のコピ―や、資料、要点のメモを保存する方法も便利です。
とりあえずファイルに入れて、時間があるときに、確定事項を箇条書きに整理します。
パソコンでの作成は、修正・追加も保管もらくです。
ただし、上書きしてしまうと、経過をメモしておくノートと違い、家族と話し合った記録を共有できなくなるので気を付けましょう。
ある程度まとまったら、印刷して紙でも保存するのがおすすめです。
ノートでもファイルでも、自分が使いやすい形を選び、まずは、既に決まっていること、たとえばわが家の宗旨、墓地の所在地、かかりつけ医や親戚の連絡先などから書き込み開始です。






