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終活コラム
NO.50

相続の本当の意味を知っていますか

相続の本当の意味を知っていますか

相続と聞くと遺産相続や相続税などを思い浮かべる人が圧倒的に多いと思います。争うと書いて「争続」という当て字もあり、相続を題材にしたドラマや小説は、悲しいかな揉め事の連続。

今回は実用書に書かれているような具体的な情報ではなく、切り口を変えて相続を考えてみたいと思います。

じつは私自身、亡き父の相続で少々ストレスを抱えていた時、ふと思ったのです。「あたりまえのように‘相続’と口にしているけれど、そもそも相続の意味は何なのだろう?」と。

さっそく調べてみると、「亡くなった人の財産などの権利や義務を残された家族などが引き継ぐこと」。出てくる情報は遺産相続のことばかり。確かにそのとおりなのですが、知りたかったのは相続の言葉に含まれている大いなる意味だったのです。

語源を調べていくと、古代インドで使われていたサンスクリット語の[saṃtati(サンタティ)]という言葉を漢訳した仏教用語とわかりました。相続は法律用語とばかり思っていたので、仏教用語だったことに何か救いがあるような気がしました。

人の心はつねに変化をしている。一瞬たりとも過去と同じ状態であることはない。しかし別の人間の心になってしまうわけではない。一瞬一瞬は変化をするが、一人の人間の心は一貫性を持ち、その人の心であり続ける。
この「非連続の連続体」を仏教では、相続と言い伝えていました。
たとえば5分前と感情や思考が変わっても、ここに存在する自分自身であることに変わりはない、ということでしょうか。
ここはひとまず、私たちが連想する遺産相続や相続税などの情報を、思考から切り離してみると良いかもしれません。

「非連続の連続体」をわかりやすく説いている「ろうそくの火」のお話がありました。
ろうそくの火は、瞬時に燃え尽き、そして瞬時に別の火が燃える。
この連続によって、ひとつの火が燃え続けて見えているというのです。

相続の本当の意味を知っていますか

姿や存在という意味をもつ「相」の字、それが「続」く。
姿は変化をしながらも、絶えることなく存在し続けるという仏教の解釈から、受け継いでいく、跡目を継いでいく、財産を受け継いでいくという現在の意味に転じたのだそうです。
相続の言葉のルーツをたどりながら、先祖から脈々と流れ続ける清らかな水、なぜかそんなイメージが浮かびました。
相続はお金や不動産などの目に見えるものを受け継ぐだけではなく、目には見えないものも受け継いでいくのだと思います。それは口ぐせや、ちょっとした仕草だったり。お味噌汁を作りながら、ハッと気づくと母と同じことしている自分に苦笑したり。
もしかしたら、目には見えないものの方がはるかに大きく、私たちが生きていく支えになるのかもしれません。

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