墓じまいの心得
少子高齢化が進む日本で今問題になっているのが、空き家です。
玄関を蔦が覆い庭木も伸び放題。いかにも住む人が絶えて久しい家を見かけることが身近にも増えてきたような…。
平成30年の総務省統計では全国でおよそ850万戸、空き家率は実に13.6%にものぼるとか。
そして「お墓」も守る人のいないお墓が年々増えているそうです。その要因としては、やはり少子高齢化やそれに伴う地方の過疎化が大きいものと思われます。そんな守りきれなくなったお墓はどうすれば良いのか。
近年よく耳にするようになったのが「墓じまい」です。 墓を「終う」、どこか断捨離の延長のようなイメージがありますが、お墓を処分するだけではなく、そこに納められていた遺骨の引越し先もセットで考えなくてはなりません。
例えば、遠方の実家でお墓を継いでいた両親も亡くなったので、自分が住んでいる近くの納骨堂にお墓を移す、一人っ子同士の夫婦がそれぞれの実家のお墓をどちらかひとつにまとめる(二世帯墓)ことにしたなど、まずは墓じまいする遺骨の行く先を定めることが先決です。
ひとつには遺骨を自分が管理しやすい場所に移すという選択。
前出の例のように古いお墓は終って、身近なエリアに新たなお墓を確保し、そこに遺骨を移すというケースです。
お墓の管理自体がもう無理なのでやめにしたいということであれば、合祀墓に遺骨を移して、永代供養にしてもらうという方法もあります。墓じまいというと、代々何代も続いてきた古いお墓を閉じるという感じを受けますが、実際には2、3世代くらい、大体50年くらい前のお墓が多いとか。何れにせよ、墓じまいとはご先祖を無縁仏としないよう、自分の生活スタイルに合わせてお墓との関わりを新たにする、ということではないでしょうか。
お終いにスムーズな墓じまいの為の鉄則を。
それは事前に親族間・家族間での相談を十分にしておくこと。トラブルの多くは親族間・家族間での意思疎通の不足が原因となっています。
なぜ墓じまいをするのか、そのあと遺骨はどうしたいのか、費用負担も含め理解を得ておきましょう。
また、寺院墓地の場合は墓じまいするお寺にも、早めにその意思を伝えておくことをおすすめします。
その際には今までの供養に対する感謝を伝えるとともに、御礼を用意しておくと良いでしょう。
事前のコンセンサスをしっかり整えておくこと。
それこそが上手に墓をしまう近道です。






