世界のお墓・ヨーロッパ編
世界のお墓は観光名所のように有名なところもあって、実に多種多様。今回はヨーロッパのお墓に注目してみましょう。もし訪れたことのあるお墓があったら、思い出しながら読んでみてくださいね。
パリ旅行の必見・観光スポット
「ペール・ラシェーズ墓地」
年間、数十万人が訪れるといわれるパリ最大の墓地「ペール・ラシェーズ墓地」。44ヘクタール(なんと東京ドームが10個分!)もの広大な墓地は、通りや大通りがあってひとつの街になっています。
ここにはショパン、エディット・ピアフ、ビゼー、マリア・カラス、オスカー・ワイルド、イブ・モンタン、マリー・ローランサンなど、各界の著名人たちが眠っています。
訪れた人が迷わないように、正門には墓地の地図が用意され、ボランティアの人が巡回しているので安心です。
好きなアーティストのお墓を探しあて、お花やメッセージを捧げながら、どんなことを思うのでしょう。アーティストならではの個性にあふれ、彫刻墓や小さな礼拝堂のようなお墓もあり、さながら屋外に作られた博物館のようだといわれています。
画家ファン・ゴッホの眠るお墓
同じくパリ、こちらはひっそりと存在。パリから電車で約1時間、オーヴェル・シュル・オワーズという小さな街に「ひまわり」や「夜のカフェテラス」などで有名な画家ファン・ゴッホのお墓があります。ゴッホと弟テオが並んで眠るお墓を囲む蔦のなかに、造花のひまわりが添えられているそうです。どなたか訪れたファンが捧げていったのでしょうか。
ルーマニアの通称
「世界一陽気なお墓」
観光客たちを乗せたバスが頻繁に訪れ、賑わいを見せているのは世界一陽気なお墓で人気の「The Merry Cemetery(ザ・メリー・セメタリー)」。ルーマニアのマラムレシュ地方にあるサプンツァという静かな村にあります。
地名に因んだサプンツァ・ブルーと呼ばれる鮮やかな青色を基調にしたカラフルな十字架の墓標が立ち並び、日本人の感覚だと「ここがお墓?」と不思議な気持ちになりそうです。すべて手作業によって彫られた墓標には、故人の職業を表す絵が装飾されていたり、故人の人生や死の原因が短い詩でユーモラスに表現されているものも。生前に自分のお墓に何を表現するか決めておく人もいて、つまり「死」は悲しいことではなく、その後にも続く新しい人生への過程だという考え方が根本にあるようです。
オーストリア・市民の憩いの場
「ウィーン中央墓地」
埋葬者は約300万人といわれる広大な墓地は、宗教や国籍に関係なく埋葬でき、敷地内にはさまざまな宗教の施設があります。墓地には、特別名誉地区というエリアがあり「作曲家の区画」には、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ヨハン・シュトラウス父子など音楽家のお墓が集まっています。中心部にある大きなドーム型のカール・ボロメウス教会は墓地のシンボル。園内バスが走るほど広く、のんびり歩くと広大な公園を散策しているように感じられます。しかもリスや鹿などの野生動物が見られることもあり、自然と歴史の両方を感じられる場所だといわれています。
ランダムなセレクトではありますが、ヨーロッパの特徴的なお墓をご紹介いたしました。日本人の感性と異なる部分があるかもしれませんが、自由でアートな雰囲気は惹かれるものがあります。ヨーロッパに行く際には、墓地を観光するのも良いですね!






