亡き人を敬うご葬儀のマナー
近年の葬儀は、葬祭場で前日にお通夜、翌日に葬儀と告別式を併せて行う形が一般的になりました。
身内や親しい人でなければお通夜は遠慮し、会葬者として告別式に参列するものでしたが、今はお通夜かご葬儀のどちらかに伺っても失礼にならなくなりました。
世界中の人と文化が交わるようになり、風土や宗教に強く結びついていた葬儀も多様になりました。
最近は、小人数の簡素な式をする傾向も増えています。遺族は、どのような形にせよ、葬儀を行うことは故人への礼であり、生前に交誼のあった方々への感謝を伝えるものです。
葬儀のご案内は、遺族が直接報せるほかは、身内や親しい人に、委ねる範囲を分けてお願いします。
葬儀当日は、仏式であれば司るお坊さまへの礼を第一にすることが喪主の役割です。
遺族はなるべく祭壇近くを離れずに、参列に来た方々を迎えます。
お寺や葬儀社、葬祭場の係の人が助けてくれるので心配せずに、心を落ち着かせるように心掛けます。
葬儀に参列する会葬者は「万事控えめ」がマナーです。
マナーは、服装や作法、言葉づかいなどをその場に合わせるための緩やかなルールです。
参列者は地味なスーツ姿でも、焼香の仕草がぎこちなくても、心を込めて丁寧にお辞儀をする所作が言葉以上に弔意を伝えてくれます。
参列者がなるべく守りたいマナーは、最初と最後にあります。
まず、葬儀が始まる20分前くらいに到着して、受付を済ませます。
住所氏名の記入は、郵便番号から丁寧に正確に書きます。これは後で見るご遺族のためです。
受付で故人との思い出話などの長話は禁物です。案内の人に従って速やかに着席します。
式が終わると、参列者は一旦、式場の外へ出て、出棺の準備が整うのを待ちます。
参列者も一緒に棺にお花を入れるよう勧められたら、お身内や親しい人の後ろに回り控えめに行います。
その後、棺を乗せて火葬場へ向かう車を玄関でお見送りします。
お焼香が済んだら失礼するのではなく、お見送りすることによって参列者は礼を尽くします。
葬儀は、亡くなられた方とお身内に寄り添う短い時間です。故人を敬う心、ご遺族をお慰めする気持ちをもって参列することが最良のマナーではないでしょうか。






