目黒のおさんぽ「目黒川」編
目黒区内を北西から南東に横切って流れている目黒川は、JR目黒駅西口を出て左手の目黒通り(都道321)、権之助坂を下っていくと10分足らずで〈目黒新橋(めぐろしんばし)〉に着きます。
新橋を渡り右へ300mほど歩くと〈ふれあい橋〉、その80mほど先に〈田道橋(でんどうばし)〉があり、川岸に目黒区民センター公園の緑地が広がっています。
新橋から左へ行けば200m足らずで太鼓橋(たいこばし)〉に着き、その200m先はもう品川区です。
どちらへ進んでも、川沿いには桜並木の幅広い遊歩道が整備されています。橋の上に立つと、川の両岸から川面に向かって折り重なるように満開の桜のアーチができる光景は見応え十分。それゆえ、毎年ニュースになり、多くの人が訪れます。目黒区では目黒川沿いの木の傾きや倒木の危険予知をはじめ区内のサクラの保全に力を入れています。花が終わると並木にはやわらかな若葉が生え、夏になれば青々と繁った葉陰の心地よさをゆったり楽しめます。
目黒川は、玉川上水の分流の一つで、江戸時代は目黒川と呼ばれてはいなかったそうです。
江戸幕府は多摩川の水を江戸市中に供給するために、1652年に玉川上水を建設しました。多摩川の河口を少し遡ったところに羽村取水堰(はむらしゅすいせき)を建設して水を引き、現在の世田谷区、目黒区、品川区などを経て東京湾に流れる川がつくられました。
羽村取水堰から江戸の四谷大木戸まで、自然に流れる川になるよう地形を選んでゆるやかな勾配をつけながら掘削した距離約43㎞。江戸の人びとの苦心が偲ばれます。
以後度々分水され、途中は石樋や木樋で地中を通したり地上を流れたりしています。河口付近では「しながわ」と呼ばれていたところから、地名の「品川」が生れたと伝えられます。
目黒区を流れる目黒川にかかる橋は、玉川通りの〈大橋〉から太鼓橋まで27本です。大橋から中目黒駅に近い〈日の出橋〉までは川幅が狭く両岸から川面に折り重なるように満開となる桜が有名ですが、目黒駅から近い範囲の目黒川散歩は、いつでも気軽に楽しめるのが魅力です。
江戸時代、市中から太鼓橋を渡って目黒駅方向へ向かう急坂〈行人坂(ぎょうにんざか)〉は、商人やお寺参りの人々が行き交う大切な要路で坂上には茶屋があり、富士山が見えたそうです。
歌川広重は『名所江戸百景』に「目黒太鼓橋 夕日の岡」の一枚を残しています。傘を差した人たちが石造りの盛り上がった太鼓橋を渡っていく冬景色行です。お気に入りのスポットだったのでしょう、広重は『絵本江戸土産』にも取り上げています。
行人坂の難儀を救おうと回り道の新坂(しんざか)がつくられ、新橋がかけられたのは延宝年間(1673-1681)と推定されるそうですから、第四代徳川将軍家綱の時代です。
坂の名に、田道の名主だった菅野権之助の名が付いたエピソードはいろいろ伝わっていると目黒区のホームページ「目黒の坂」に記されています。
現在の権之助坂の両側は商店街で大賑わいです。その一つ、目黒川に向かって右手にある〈フルーツパーラー果実園リーベル目黒店〉もご紹介しておきましょう。
旧くからある名店で、新鮮な果物をたっぷり使ったパフェやケーキが有名です。朝の7時半から開いていて、モーニングセットもあります。ランチタイムは11時から14時半までで、その後は喫茶もディナーもいただけます。
【フルーツパーラー果実園 リーベル目黒店】
〒153-0063東京都目黒区目黒1-3-16プレジデント目黒ハイツ2階
TEL&FAX:03-6417-4740
〈年中無休〉
〈営業時間〉
月~土 7:30~22:00 (L.O. 21:00)
日曜・祝日 7:30~21:00 (L.O. 20:00)






