ペットも共に終活を
「あなたはイヌ派? ネコ派?」こんな会話は、ペットを飼っていなくてもよく交わされます。
動物とヒトは遠い昔から共存してきました。
羊、山羊、馬、牛などは役に立つ家畜として飼うようになり、犬は狩猟のパートナーや番人として家を守る役割を持つようになりました。ベラスケスの王家の画にはよく大型犬が加わっています。
猫は穀物を食い荒らす鼠退治のために飼われるようになりました。縄文遺跡に猫の存在が認められるという研究も進んでいるそうですが、庶民に飼われるようになったのは江戸時代以降といわれています。
金魚や熱帯魚、インコや文鳥といった小動物を世話することは、暮らしにリズムや刺激を与えてくれます。
ただ、ペットも多種多様で、大型犬や爬虫類など、あるいは多数の動物を住宅街で飼育して、安全管理に問題が発生するケースがあることも考えなくてはなりません。
生き物ですから病気もしますし、齢もとります。手に負えないほど成長してしまい、制御できずに事故が起こることもあります。また、飼い主もペットも高齢になり、老々介護状態に見舞われることも避けられません。
動物愛護の法律が定められたのは1973(昭和48)年でした。正式名称は「動物の愛護及び管理に関する法律」で、動物の虐待を禁じ、動物の保護と管理を求めてつくられました。制定された後も、ペット業者は実物を見せずに販売してはいけない、飼い主は最後まで飼い続けることといった条項追加の改正を重ね、2022年に改正法全体が施行されました。
「生き物の命を尊重」し、飼い主は責任をもってその一生を管理することが求められています。
ペットを飼うことが難しくなった人のために、自治体およびボランティア団体によって、解決方法が提供されています。
例えば、東京都動物愛護相談センターは、動物愛護ボランティアに相談する、一時預かり施設へ預ける、新しい飼い主へ譲渡するなどの対応をする支援をしています。
施設に保護された犬や猫を、新しい飼い主に預かってもらう斡旋団体もあります。飼い主が預かり切れなくなったら返すこともできる、柔軟な情報提供や斡旋をしています。愛するペットが死んでしまったときに、こうした団体と接することで慰められる人も少なくありません。
悲しいことにペットが死んでしまった場合、現在は火葬が一般的です。
長く一緒に過ごしたペットであれば、お葬式をしたい、お骨を供養したいと希望する方も多いでしょう。民間のペット専用の火葬施設やお骨になったペットを安置するお墓などもあります。
目黒御廟のように、厨子にペットも一緒にお納めできる区画がある所ですと、訪れた折には、亡き人と亡きペットと共に懐かしい再会ができるので、一層うれしいひとときとなるでしょう。






