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NO.67

お墓のことを考える
〜実際に見学をして感じたこと〜

お墓のことを考える  〜実際に見学をして感じたこと〜

「将来、私たちのお墓どこにしようかって。そんな話を家族でしたのよ」と、
久しぶりに会った友人が、そう話してくれました。

終活世代の私たちにとって、“お墓”は遠い未来の話ではなく、身近で現実的なこと。
もうすでにお墓の用意をした人や先祖代々のお墓を守るという人、友人のように家族や夫婦で話し合ったり、気になってはいるものの先延ばしにしてしまっているという人など、いろいろな人がいるのだろうと思います。

少し前までは、お墓というと「○○家の墓」などの文字が刻まれた墓石が並ぶ屋外の墓地を思いうかべる方が多かったのではないでしょうか。
けれど今は室内型の納骨堂や樹木葬など、お墓の形は実にさまざま。
時代とともに家族のかたちや暮らし方が移り変わってきたように、「どんな場所で眠りたいのか」の考え方も少しずつ変わってきているのかもしれません。

友人の話をきっかけに、私もお墓のことをもっときちんと考えようと思い、夫に話を持ちかけてみました。

いろいろなお墓があるけれど、なにがどう違うのか。
ネット情報や専門誌だけではきっとわからないことがあるような気がして、実際に二人で、いくつかのお墓を見学してみることにしました。

落ち着いた空間の「室内型納骨堂」

受付を済ませると、参拝室にお墓が運ばれてくる“自動搬送式”と呼ばれるタイプで、都内にも多くあります。

見学に行く前は「機械的で、お墓参りの実感をあまり感じられないのでは?」というイメージを持っていましたが、実際に行ってみると静かで落ち着いた雰囲気に、その先入観は消えていきました。
照明や空間づくりがやわらかく、想像していたより“きちんとお墓参りをしている感覚”に、思わず夫と小さな笑顔でうなづきあっていました。

駅から近く利便性の良い場所に多いこと、室内なので天候に左右されずにお参りできること、お掃除や管理面の負担が少ないという点に安心感を持つ方が多いのも、こうして実際に見学するとよく分かります。

「子どもたちに負担をかけたくない」
「年齢を重ねても通いやすい場所がいい」
そうした考えを持つ方には、とても現実的な選択肢なのだろうと思います。

お墓のことを考える  〜実際に見学をして感じたこと〜

“その人らしさ”が感じられる「納骨壇」

扉の中にご遺骨を納める形式で、空間ごとに少しずつ雰囲気が違っているのが印象的。
写真や小さなお花、思い出の品を飾ることができるところもあり、ただご遺骨を納める場所というよりも、家族の想いを感じる“現代のお仏壇”のようでした。
こちらも室内型なので天候を気にせずにお参りができて、静かな空間で手を合わせられるのは、安心感があって良いなと思いました。

明るく自然の中の「樹木葬」

墓石の代わりに樹木や草花などをシンボルにする樹木葬は、お墓というより庭園や公園のように明るい雰囲気でした。

流れる風や季節の花を眺めながら歩いていると気持ちが落ち着いて、「こういう場所で眠りたい」と感じる方がいるのも分かる気がしました。

管理の負担を減らしたいという希望から、ここ近年は樹木葬を選ばれる方も増えているのだそうです。

昔ながらのお墓だからこそ感じる安心感

永い時間をかけて受け継がれてきたお墓は、生きている家族たちの心の拠りどころなのかもしれません。
屋外のお墓は、天候に左右されたり、管理やお掃除などの負担はあるかもしれませんが、それも含めて「家族で守っていく」と思う方にとっては、大切な場所なのだと思います。

実際に見学して感じた、“お墓選び”で大切なこと

いくつかのお墓を見学して改めて感じたのは、「どれが正解」というものではない、ということ。

駅から近く通いやすい場所がいい人。
自然を感じられる場所に安心する人。
子どもたちへの負担を減らしたい人。
家族代々のお墓を大切にしたい人。

人によって、大切なことは異なります。
だからこそお墓選びは、なにを大切にしていきたいのかを丁寧に考えて、
“自分たちに合う場所を探す”ことなのかなと思います。

また、資料や写真だけでは分からない空気感は、実際に見学してみるとよく分かりました。
「ここなら安心してお参りできそう」という感覚はとても大事だと思います。
その場の空気感や雰囲気を感じたうえで、自分たちの思いに合ったところを探していくのは、時として「時間を作るのがちょっと大変」と思うことがあるかもしれませんが、いざという時に困らないためにも、ちゃんと準備をしておこうと実感しました。

お墓のことが、少しでも気になっている方がいたら、まずは一度、実際に見学へ行ってみると良いと思います。